共時性と因果性

偶然にひそむ因果

⑵心と物質世界との関係

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ところで、相関関係ということばがあります。心と体の相関関係[※]が、西洋医学でも広く認識されるようになったと聞きますが、くわしい因果関係が必ずしも科学的に証明されているわけではないようです。[※「体と心の相関性」に詳述]

 

では心と物事の関係はどうかというと、共時性現象の定義にみられるように、心的要因が物的・外的事象の自然発生を招くという科学的な証拠がないので、因果関係がない、または「非因果的」および因果関係があるかどうかは不明だとされているようです。因果性と共時性が別の原理であるという考えには、こうした背景もあると考えられます。

 

ちなみに、因果関係と相関関係は意味がちがいますが、理論物理学者のデイヴィッド・ボーム氏が、自身の論文のなかで、心身相関から心と物質の関係まで述べているので、そのほんの一部を抜粋します。また、心理学者の河合隼雄氏が、著書のなかで、デイヴィッド・ボーム氏の見解を紹介しています。

 

  • 記録された記憶のすべては脳細胞に巻きこまれた状態で保持されているからであり、脳細胞そのものは物質の一部にほかならないからである。(『量子力学と意識の役割』のなかに掲載されている「宇宙の明在系‐暗在系と意識」P.270)
  • 理論物理学者のデイヴィッド・ボームは、われわれが知覚している世界は、一種の顕現の世界であり、その背後に時空を超えた全一的な、彼の言う暗在系(implicate order)を有しているとの画期的な考えをもつようになった。(『宗教と科学の接点』河合隼雄著p.57~58) 
  • 「暗在系[※]にあっては、心は物質一般を巻き込んでいる、なによりも身体を巻き込んでいると言わねばならない。同様に、身体は心だけではなく、ある意味において、物質的宇宙のことごとくを巻き込んでもいるのである。身体と心とは、したがって、より広大なる一個の亜総体のファクター(因子)と呼ばれてしかるべきであり、この亜総体が心身双方の基盤をなしていると言いうるのである」とボームは述べている。(『宗教と科学の接点』p.63~64)

[※]理論物理学者のデイヴィッド・ボーム氏が、人間の知覚世界を説明する際に使用した言葉(implicate order=「暗在系」)で、対義的な語は「明在系」。「物質も意識も暗在系を共有している」と述べた。(「因果性とは何か」/リンクはページ末)

 

重要なのは、ボーム氏が述べている「物質」は、人間の体を構成している物質であると同時に、外界の物質もさしているということです。

 

 

共時性現象と思われる写真。その状況説明は以下のとおり。

「輝く茜雲に後ろ髪をひかれる思いで振り向いたとき、目の前に刻々と姿を変える雲を見た。他の雲よりひときわ動きのはやい龍の体のような姿にハッと心を奪われたご仁は、素早くカメラに収めたが…(中略)その雲の姿は、あまりにもリアルで、そして、亡くなった桃太郎の姿にそっくりであったのだ。雲となった犬の目は、生き生きとご仁を見据え、さらに口元では、何事かを語りかけている姿に見受けられたという。」(『神秘の大樹 第3巻 文字・数・色で証す新次元』より)

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偶然にひそむ因果⑶

因果性が「ない」のか
「説明できない」のか

出典・参考図書

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書籍『宗教と科学の接点』を図書館情報サイト「カーリル」で検索します

宗教と科学の接点

河合隼雄/岩波書店/1986年

ここでいう宗教とは、特定の教義をもつ各宗教のことではなく、心や魂を担当してきた分野という広い意味をさしている。これまで単純に対立的にとらえられてきた物と心の問題をだれもが真剣に考えることは、21世紀の人類を考える上できわめて重要だとしている。

 

 

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書籍『量子力学と意識の役割』を図書館情報サイト「カーリル」で検索します

量子力学と意識の役割

ブライアン D.ジョセフソン/フリッチョフ カプラ/O.C=ド・ポールギャール/リチャード D.マトゥック/デヴィッド・ボーム/竹本忠雄監訳/たま出版/1984年

物理系とは異質の観測主体(意識)の存在を認めないと、量子の物理的過程の解釈はできないという課題に挑んだ物理学者たちの論文集。デヴィッド・ボーム氏による論文は、「宇宙の暗在系-明在系と意識」。

 

 


▼閲覧と図書館検索

書籍『神秘の大樹 第三巻 文字・かず・色であかす新次元』の詳細・閲覧ページにリンクしています

神秘の大樹 Ⅲ
文字・数・色で証す新次元

菅原茂/おりづる書房/2012年

本の総合情報

 

文字・数・色は人間の意思だけではなく、生死の境やほかの生物などと境なく、いわゆる「霊」や「魂」の意志性を代弁している。 共時性現象(=偶然の一致)は、それを認識させてくれると同時に、一人ひとりに対するあたたかい道案内の現象だと伝えている。

 


その他のページ

共時性とは何か

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時空や生死を超え、人種や生物種も超えて、いのちには境界がない証し

 

因果性とは何か

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「因果性」の実際は、それほど単純ではなく、もっと複雑。科学的な「法則」は、限定的な条件のもとでのみ有効だ。

 


共時性の真価

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平成5年8月6日、広島平和公園で偶然発見された一羽の折鶴。共時性の真の価値は、生命現象そのものではなく、それが生命の真実を示していることだ。

 

体と心の相関性

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私たち現代人が見失っている食の本質。生命と生命現象の根源は食にある。自分のいのち食のいのちに対する考え方が問われている。

 

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