共時性の定義

共時性とは何か

⑶共時性の背景要因

⑴から⑷全文表示

 

次の二つは、理論物理学者のデイヴィッド・ボーム氏の見解(『量子力学と意識の役割』)です。

 

  • たがいに寄り集まって次の瞬間を構成するであろう全ファクター[※1]の集合体は、総合的状況のなかに巻き込まれて〔暗在化されて〕いる。そしてこのような事物の全体的状況か[※2]内にはらむ必然性の力をとおしてこれらのファクターは「巻き込まれ」ながら(暗在的に[※3])結合されて、新しい事物の状況を産みだすにいたるのである。(p.275)

 

[※1] 要素や因子 

[※2] 「か」は「が」の誤りか。

[※3]理論物理学者のデイヴィッド・ボーム氏が、人間の知覚世界を説明する際に使用した言葉 implicate order(「暗在系」)。対義的な語は「明在系」。「物質も意識も暗在系を共有している」と述べた。

 

  • 次の段階に何が湧出するかを主として決定するものは、茫漠とした意識の背景に大きく横たわる暗然たる内容のほうなのである。(中略)あとの瞬間の内容が前の瞬間に含まれた内的本質を顕わにするのであり、そこに生ずるものこそは、まさに、この内的本質の巻きもどしなのである。(p.265)

 

外的事象よりも前の心的要因(原因体)がかたちになって現れ、事後の心はさらに後に起きるかもしれない現象の「原因体」(=「全ファクターの集合体」)に加わる、ということではないかとおもいます。このような概念を「因果」という言葉を用いて易しく表現しているのが、以下の文です。

 

結果はまた新たな原因体となり、縁を結んでまた新たな結果を生む。そのリズムは代々消えることはない。因‐縁‐果=因‐縁‐果=因‐縁‐果=因……(後略)。(『神秘の大樹Ⅳ田之助とミロクの亀』菅原茂、おりづる書房p.161)

 

小さい偶然は日常のいたるところに発見できますが、そもそも、目のつけどころによっては、それに気づいていない場合が大半だとおもいます。また、偶然のできごとに出合ったとき、ことがらの意味と一致する心に気づかなければ、当事者にとって、その時点では、たしかに「偶然の一致」(=共時性現象)ではなく、偶然のできごとにすぎません。一見、それらは異なるものにもおもえますが、本来はすべて共時性現象(偶然の一致)だと考えられます。無意識的・本質的な思いが現実になったと仮定すると、当事者(本人)がそれに気づくかどうかに関わらず、心の内の現象と、外的・物的事象が象徴する意味は、おたがい潜在的に一致していると考えられます。 

 

 

『酒乱 米の生命が生きるまで』の一部(本の詳細は文章末に掲載)

⑴から⑷全文表示

 

1ページ目  2ページ目  現在のページ、3ページ目  4ページ目、最後のページ

 共時性とは何か⑷

「時空を超越する心の世界」 

出典・参考図書

▼図書館検索

書籍『量子力学と意識の役割』を図書館情報サイト「カーリル」で検索します

 

量子力学と意識の役割

ブライアン D.ジョセフソン/フリッチョフ カプラ/O.C=ド・ポールギャール/リチャード D.マトゥック/デヴィッド・ボーム/竹本忠雄監訳/たま出版/1984年

物理系とは異質の観測主体(意識)の存在を認めないと、量子の物理的過程の解釈はできないという課題に挑んだ物理学者たちの論文集。デヴィッド・ボーム氏による論文は、「宇宙の暗在系-明在系と意識」。

 

 

▼閲覧と図書館検索

書籍『神秘の大樹 第四巻 田之助とミロクの亀』の詳細・閲覧ページにリンクしています

神秘の大樹 Ⅳ
田之助とミロクの亀

菅原茂/おりづる書房/2012年

 

本の総合情報

 

酒乱から脱却し、自分のいのちに目覚めて間もない著者が、心おもむくままに訪れた旅先で次々と出会う「亀」。体験の記録を、第2巻と共通するシナリオ形式のコミカルな物語として展開し、縁は単なる偶然ではなく、宇宙根源に根ざす生命の本質(真性魂)による道案内だと伝えている。

 

 


▼閲覧と図書館検索

書籍『酒乱 こめのいのちが生きるまで』の詳細・閲覧ページにリンクしています

酒乱
米の生命が生きるまで

菅原茂/MBC21/1993年

本の総合情報

 

「いのちとは」「心とは」という文字通りの “命題” について、 体験を通じた非常に強いメッセージを発している。 後年、この著者は『死んでも生きている いのちの証し』『神秘の大樹』を出版しているが、 第一作である本書を読むと、 なぜこの著者が、共時性を切り口にして「いのち」を語るのか、 腑に落ちる。

 

 


その他のページ

因果性とは何か

この画像は上記見出しのページにリンクしています

「因果性」の実際は、それほど単純ではなく、もっと複雑。科学的な「法則」は、限定的な条件のもとでのみ有効だ。

 

偶然にひそむ因果

この画像は上記見出しのページにリンクしています

因果性がないというより、今の科学の尺度では説明できない、と言うべきではないのか。

 


共時性の真価

この画像は上記見出しのページにリンクしています

平成5年8月6日、広島平和公園で偶然発見された一羽の折鶴。共時性の真の価値は、生命現象そのものではなく、それが生命の真実を示していることだ。

 

体と心の相関性

この画像は上記見出しのページにリンクしています。

私たち現代人が見失っている食の本質。生命と生命現象の根源は食にある。自分のいのち食のいのちに対する考え方が問われている。

 

サイトの概要

この画像は上記見出しのページにリンクしています

サイトの趣旨、本の紹介・概要・説明、なぜそれらの本を推すのか。サイトマップほか